MIZWA広告シリーズ
MIZWA広告シリーズ
911のすべてを、
これを作った職人の魂とともに、
蘇らせたい。
手書きのサインは、1968年式ポルシェ911のダッシュボードから内張りを剥がす過程で見つかった。おそらくボディ生産ラインの責任者によるもので、熟練した職人たちの技術とプライドの証だろう。残念なことに、これまでの保管上の問題で、フロアパネルやフェンダー、サイドシルなどは激しく痛んでいるが、それでもボディ剛性の源となる骨格部分は車齢45年を経てなお健在だ。こうしたところに、優れた基本設計と職人気質ゆえの造りの良さが表れている。古き良き時代のポルシェに憧れ、このクルマに出会い、ぜひとも自分のちからで蘇らせたいと情熱を燃やすオーナーにとって、本格的なレストレーションはまだ始まったばかりである。損傷著しいボディの交換部品を入手するとともに、内装についても、新車当時のカタログや生地見本などを参考にして新たに艤装する。ボディの内外装が仕上がった段階で、MIZWAの小山デポに集められ、エンジンオーバーホール、ミッションや足回りの調整後に最終的な組立にかかるという段取りである。もちろん、すべてにおいて完璧を目指す。あの時代の職人たちが、そうだったように。
<コピー>
<カーグラフィック誌 No.622 2013年5月号掲載>
新たな礎を築くために、
MIZWAブランド広告を
バトンタッチ。
カーグラフィック誌1962年12月号に
「誇り高きPORSCHE For Business & Tour」のキャッチコピーで登場したMIZWA(ミツワ自動車株式会社)の広告シリーズは、その後30年以上にわたって日本におけるPORSCHEブランドの確かな礎を築きました。しばらく中断の後、光栄にもコピーライティングを私めが引き継ぎ2004年からスタートした新MIZWA広告シリーズも気がつけば10年。 来る2013年7月号まで責任を持って担当し、その後は、広告に新たな魂をこめるべくコピーライターをバトンタッチすることにしました。これからは一読者として、
MIZWA広告を楽しみたいと思います。
2013.04.19記